MENU

第14回むさしの環境フェスタ

むさしのエコrefile(リファイル)プロジェクト

環境に興味のある小学生~高校生のYouth記者が、
プロによる取材ワークショップ(アポの取り方、取材の仕方など)を受講して、
団体や企業の取組を取材するプロジェクトです!
記事は随時追加していきますので、お楽しみに★

個人店だからできること、地域のために、子どものために

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
CAFE&BAR dizzle
住所
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目11−27 PAL吉 3F
電話
0422-27-6225
ホームページ
https://www.aria.co.jp/
お名前
金子海洋(かねこひろし)さん

吉祥寺サンロード商店街のビル3FにあるCAFÉ&BAR dizzle(ディズゥル)。落ち着いた雰囲気の店内は、全席電源付き・freeWifiも備えるリモートワーカーにも嬉しいお店。カレーやローストポークが人気メニュー。コロナ禍でスタートした子ども食堂の取組が注目を集めています。「自分たちにできることをしているだけ」と話すスタッフの一人、金子さんに現在の取組や今後の活動について伺いました。

dizzleさんでは環境問題についてどんな取り組みをされていますか?

食材を無駄にしないってことは普段からとても意識しています。飲食業って経済活動と環境問題の両立という面では、すごく相性がいいと思うんです。経費を削減しようとすると、食材費を抑えようと思うから、野菜くずはまかないに回そうとか、無駄のないメニュー構成にしようとか、そういう考え方になってくる。エコだからそうしているっていうよりも、もったいないから、無駄をなくそうと思って工夫していくと自然とそうなっていく感じですね。個人店だからできることかもしれないです。小回りのいい食材の使い方ができるのは、個人店の強みですね。

dizzleさんでは「子ども食堂」を運営されていると聞きました。どうして始められたんですか?

もともとは、吉祥寺の個人店が集まるグループを立ち上げたことがきっかけです。(参照:キチコネ)大手のチェーン店に押されていた街の現状を変えようと思って、商店街の枠も超えて街や地域を個人店から盛り上げることを目的に立ち上げたグループです。オリジナルのクラフトビールを作ったり、様々な企画をしています。吉祥寺って、繁華街なのに、そのすぐ隣に住宅地が広がっている、少し変わった街なんですよね。駅前の繁華街と住んでいる人との距離がすごく近い。だから、地域の人のため、住んでいる人のために何かやらないと、そもそも商売が成り立たない。コロナ禍なのに人出が多いって報道された時もありましたが、実感は全くなかったです。地域の人が必要最低限で来ていた感覚です。そのグループで予定していたイベントや活動がコロナの影響で全て中止になって、後々やろうかなと思っていた「子ども食堂」をまずやることになった、っていうのが始まりです。

子ども食堂の料理は無料で提供されているとのことですが、活動を支援して下さる方や団体もいらっしゃるのでしょうか?

基本的には、お店の食材と子ども食堂用の食材は別に調達しています。仕入れの際に、安くなっている食材をついでに買うことが多いです。感覚的にはまかないの延長なのでお店の料理で使わなかった野菜の余りを使ったり、安い食材を調達してコストを抑える工夫をしています。有難いことに、フードパントリーをされているNPO法人『サラダボウル』さんや、吉祥寺で大人の学び場を提供している『BeyondLabo』さん、個人の方でもお店の常連さんから、これまで食材の寄付をいただきました。子ども食堂を始めたことをアナウンスした時に、皆さんが気付いて声をかけてくださって。お米50㎏とか、地元で穫れた野菜とか、頂く食材は様々です。活動を支援して下さる方々の存在は大きいです。武蔵野市で子ども食堂を運営されている団体さんもたくさんいらっしゃるので、団体さんと一緒にやることもありますが、今のところどこかの団体に属すことは考えていません。僕たちの子ども食堂は無料で提供することを前提にしていたり、必要なアクションがすぐに取れることを優先しているので、団体のルールに合致しないこともあります。自分たちにできることを、できるやり方で、自由にやる、がモットーです。

今後の活動について教えて下さい

コロナが明けても子ども食堂は続けようと思っています。他の飲食店から使う予定のない食材を分けてもらったり、自分の店でもやろうかなというような声もいただくようになりました。続けて知ってもらうことが大切だと思います。自分も決して裕福な家庭で育ったわけではなく、金銭面で苦労したこともあります。仕組みはあるのに、利用しないのってもったいないじゃないですか。困窮家庭向けの社会的な援助はたくさんあっても、それを知らないが故に、大変な苦労をしている家庭があるかもしれない。だから、本当に支援が必要な家庭の子どもたちに、来てもらえるように、活動を続けていきたいです。自分達にはネットワークがないから、SNSで発信するくらいしかできないのですが、リツイートしてくれる人がいたり、記事にしてもらったりして、徐々に広まってきたかなと思います。来て下さる家庭は、様々な事情があって困っているので、あまりこちらから限定や制限をせずに、どんどん利用してもらいたいなと思います。金銭的にすごく困っている人はもちろんですが、金銭的にそこまで困窮していなくても、例えばお子さんがたくさんいらっしゃって家事に育児に仕事にとても手が回らなくて、ちょっと助けて欲しい、くらいの方でも全然OKです。そんな風にカジュアルに利用していただける子ども食堂でありたいなと考えています。

~エコreゾートコーディネーターより~

無駄のない食材の使い方を意識しているという金子さんのお話でしたが、国内ではまだまだ「食品ロス」が発生していることも事実です。 全国での、年間の食品ロス発生量は、お店などの「事業系」と呼ばれるものが324万トン、と、皆さんの家庭から出るものが276万トンで、合わせてなんと600万t*¹! これは、国民1人に換算すると毎日お茶碗1杯分の食べ物を捨てていることになるんです。 普段の暮らしの中でも、買いすぎない・残さない事や調理の工夫をしてみたり、(エコクッキング、と検索するとレシピがたくさん出てきますよ。) 外食時、つい頼みすぎないようにしてみるなどの心がけをしてみてくださいね。


*1 平30年:食品ロス量(平成30年度推計値)の公表:農林水産省 (maff.go.jp)

肩ひじ張らず取り組むナチュラルスタイル、
ゆるくつながるエコ飲食コミュニティ

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
株式会社キットゥン(アムリタ食堂・ワラガモ)
住所
〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目17−12
電話
0422-23-1112(アムリタ食堂) 0422-24-9383(ワラガモ)
ホームページ
http://cafeamrita.jp/
お名前
中塚智之(なかつかともゆき)さん

吉祥寺の有名店『アムリタ食堂』と『ワラガモ(藁ウ鴨ニハ福来ル)』の2店を経営する株式会社キットゥン、営業部長の中塚さんに、お店でやっている取組や特徴をお聞きしました。温かく気さくな中塚さん(実は元セパタクロー日本代表のスゴイ方!)の雰囲気をそのまま記事にしました!

お店では食材を無駄なく使うようなメニューを考えているとのことですが、家庭でもマネできるようなコツやレシピはありますか?

(神妙な面持ちの中塚さん)う~ん、そうだなぁ・・・いきなり難しい質問ですね・・・

すみません、質問を変えます。食材を無駄なく使うのって実は手間がかかると思うんですけど、手間をかけてでも無駄なく使う理由や、具体例を教えて下さい。

どの飲食店もそうだと思いますけど、飲食店のコストって大部分が人件費と食材費なんですよね。だから、そこをどうにか削減できないかって考えると、できるだけ食材を無駄なく使おうって意識になります。だから自然とそうなった、っていうのが一番の理由ですかね。具体例で言うと、ネギかな。ワラガモ(鴨しゃぶのお店)ではネギをたくさん使うんです、でも、メインで使う部分って一部で、葉っぱや芯の部分はどうしても余ってしまう。葉の部分は麺料理のトッピングに使ったり、芯の部分はつくねの具として使ったり、お店の中でできるだけ使うようにはしているんですけど、それでも余っちゃう。あるお店が、余りでいいから欲しいっていうから、最後はそのお店で使ってもらうようにしています。

廃油の再資源化にも取り組まれているとお聞きしました、詳しく教えて下さい。

あ~、廃油ね、うん、やってるね。何になるんだったかな、ちょっと確認するね。
(離席してスタッフさんに詳細を確認する中塚さん)
アムリタ食堂では、揚げ物も多いから、2週間で一斗缶くらいの廃油が出るんです。その廃油を回収してもらっていて、お願いしている業者さんの方で精製・加工して車や発電の燃料にしたり、キャンドルや石けんの原料、塗料や肥料・飼料の原料に活用してもらっているようです。

素晴らしい取組ですね!その取組をすることになったきっかけは何だったんですか?

自分が働くようになってから既にそうだったから、きっかけまではわからないんだけど、多分社長かバイトさんが「こんな取組があるから参加しよう」みたいな提案をして、採用されたって感じじゃないかな。うちのお店はバイトさんでもどんどん会社に対して提案することができて、良かったら採用されるんです。他にも、野菜くずを回収してもらって堆肥にしてもらっていたこともありました。循環とかエコとかに興味があるバイトさんも多いからかな、社長がそうしろって言っているわけでもなく、自然と色々取り組んでいる形になっています。

そういえば、その廃油って通常の飲食店ではどんな風に処理するんですか?

一般的には回収業者さんに回収してもらってるんじゃないかな。自分も詳しくないからよく知らないけど。同じ飲食店で、吉祥寺でお店やっている仲間たちもいるんだけど、どういうサービスをしているかとか、どんなクーポン配っているかとか、そういう情報共有はよくしますが、環境に関する取組とか、さっきみたいに廃油をどうやって廃棄しているか、みたいな話って、全然共有したことなかったかもしれないです。さっきのネギの話もそうなんだけど、自分のお店では使えなくて廃棄してしまっていても、別のお店では食材として価値のあるものもあるかもしれない、って思うと、そういう情報も共有する仕組みがあるといいかもしれないですね。余った食材を店頭で安く売ったり、無料で配ったりとか、そういうこともできたらいいなとは思いますが、飲食店として料理を提供している以上、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうこともある。簡単にできることではないな、という感覚です。もっと手軽にできる仕組みができるといいですよね、置いておけば誰かがとっていってくれる、くらいの。

飲食店ネットワーク内で環境への取組を共有する仕組み、すごくいいですね!ぜひやりましょう!

やりたいですね、是非巻き込んでください。皆さんから、こうした方がいいとか、こういうやり方があるとか、教えて欲しいです。

~エコreゾートコーディネーターより

今回のインタビューで話題にのぼった「廃食用油」ですが、UCオイル(used cooking oil)と呼ばれ、国内年間発生量は52~54万トンと推定されています。お店や工場などで出たものはほとんどが回収され、適切に処理をされて家畜の飼料や石鹸、近年では、燃料(バイオディーゼル燃料)になったりしています。割合としては鶏の餌になるものが多く、その餌で育った家畜がまたみなさんのもとに戻って行くサイクルとなっているんだって! ちなみに、家庭で出た油、まさかそのまま排水溝に流してはいませんよね?排水溝に直接油を流すと、下水道管の詰まりや河川や海を汚すことにも繋がるので要注意!古布や新聞紙などにしみこませ、燃やせるゴミで出しましょう。


参考 UCオイルリサイクル|全国油脂事業協同組合連合会(全油連) (zenyuren.or.jp)

CO₂もプラもゼロに
食の第一線企業が目指す「優しい」社会

取材した人:Youth記者 小島さん(中学1年)

取材先
株式会社すかいらーくホールディングス
所在地
〒180-0013東京都武蔵野市西久保 1-25-8(三鷹 第3オフィス)
ホームページ
https://www.skylark.co.jp/
お名前
広報室 北浦麻衣さん

すかいらーくグループが環境を守るために設定した目標はなんですか。

私たちは2030年までに石油由来のプラスチック比率をゼロにし、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにします。既に、テイクアウトや宅配用の全てのカトラリー(スプーン、フォークやナイフなど)の材料を石油由来のプラスチックからとうもろこしを原料としたバイオマスプラスチックに変更しました。2022年からはバイオマスプラスチックからより環境にやさしい間伐材を使った木製に順次変更予定です。また、店舗の照明をLEDに変更し、消費電力をこれまでの8分の1に削減しました。消費電力が削減されればその分CO₂の排出量も抑えることができます。
約3100店舗を展開する食を扱う企業として、環境問題に「いち早く」取り組むことが企業の責任と考えています。

レストランを経営する企業として、食品ロス削減の為に行っていることはなんですか。

食材は余分な在庫を持たず、必要量のみを予測発注できる自社の発注・物流システムを構築しています。
また、お客様が適切な量を選択できるよう、ご飯の量やおかずのみのメニュー選択を可能にしました。ご希望によりお持ち帰り用の「すかいらーくもったいないパック®」を無料で提供しています。
店舗での調理ロスを削減するために、動画や画像を活用した、より分かりやすい従業員用調理マニュアルも作成するなど、食材の仕入れから提供後までのあらゆる工程で食品ロス削減に努めています。

すかいらーくグループが目指す社会像はなんですか。そしてその社会をつくるためには何が必要だと考えていますか。

環境や人に「優しい」社会を目指しています。そのためには、私たち一人一人の意識が大切です。
お客様には、店舗のデジタルメニューブック(注文用タブレット端末)で、すかいらーくのエコ活動についてのビデオを配信しています。
従業員には、社内報で環境問題についての記事を定期的に共有し、意識向上に努めています。
「ストローを使わないようにする」「消費期限を意識して食べるようにする」これまでの日常を少しずつ変えることが優しい社会につながっていくと思います。私たち企業は、そうした社会をつくる使命を持ち取り組んでいきたいと考えています。

~エコreゾートコーディネーターより~

武蔵野市内に本社を構えるすかいらーくホールディングス、なんと年間の来客数は約3億人(!)。多くの人が利用するお店の、おいしく食べてエコにつながるきめ細かな取り組みをご紹介頂きました。話中に出てきた木製カトラリーについて、木材(間伐材)を使うことがなぜ環境にやさしいのか、深堀してみました。
①プラスチックを使わない
これは文中にもあった通りですが、プラスチックは石油原料からできており、こうした化石燃料をエネルギー源にすることで地球温暖化ガ進んでいきます。また、海や河川への流出による漂着ごみやマイクロプラスチックの問題などが話題になっています。
②森を守ることにつながる
植物が育つには太陽の光が必要。森の「混み具合」に応じて木を刈る間伐を行うと地面に光がとどき、下草が育つことで、森にすむ生物の多様性が守られたり、土砂災害の防止になったりします。そんな森林を支える営みの中心に林業があります。近年、海外産の安い木材の輸入されるようになり、木(間伐材を含む)が売れなくなり、国内の森を守ることが難しくなってきています。そのため、「木を使う」ことが重要です。また、森林にはCO₂の吸収という機能があり、この点においても、石油を使った製品と比べて環境へのメリットがあると言えます。
◎武蔵野市でも、森を守る取り組みを行っています。東京の森、武蔵野市の皆さんの飲んでいる水の源でもあります。ぜひみて見てくださいね!
http://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/midori_kouen/1005007/1005023.html

参考|林野庁https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/

東京の森についてもっと知りたい方はこちらもチェック。
TOKYO GROWN|公益財団法人東京都農林水産振興財団

マイボトル・マイカップを心がけて
武蔵野から環境にやさしいくらしを考えよう

取材した人:Youth記者 萩原さん(小学4年)&パパ

取材先
マイボトル・マイカップキャンペーン武蔵野市民の会
お名前
白石さん・一之瀬さん・村井さん

マイボトルマイカップキャンペーン武蔵野市民の会は、2013年から年1回6月最終土曜日に吉祥寺コピスの広場で使い捨て飲料容器の削減のため、マイボトル・マイカップを広めるキャンペーンを行っている。また、給水スポットの設置も取り組んでいる。その他、0123はらっぱ、0123吉祥寺、学校の夏祭りなどイベントに参加して、糖度測定を行い、マイボトルを持ち歩く大切さを知ってもらうきっかけを作っている。

活動を始めたきっかけを教えてください。

東日本大震災で安全といわれてきた原発で事故が起きたことに衝撃を受けました。その時に、電力供給がひっ迫していたことを経験したので、自動販売機に使用されている電気に注目しました。日本の自動販売機は大変な電力を使用すると知り、台数を減らしたいと考え活動しました。しかし、自動販売機が果たす役割などもあったり、台数を減らすことは難しいと感じました。その後、環境省がマイボトル・マイカップキャンペーンを推進していることを知って、武蔵野市でもやってみようと考え、有志の市民の会を立ち上げたことから始まりました。

今まで設置されてきた給水スポットを教えてください。

亜細亜大学、成蹊大学、クリーンセンター、エコreゾートなどに設置してもらいました。なかなか既存の施設に設置するのは難しいので、新しい校舎や建物が建設される際に設置のお願いをしています。

イベントで工夫されたことはありますか?

保護者にもキャンペーンを知ってほしいので、イベントでペットボトルのジュースに含まれる糖度測定を行なっています。
多くの保護者がジュースに糖分がたくさん入っていることに驚いて、ペットボトル入り飲料の購入について、考えを改めることが多いです。

環境のために、これから気を付けていかなければならないことは何ですか?

レジ袋などの、使い捨てプラスチック製品をできるだけ使用しないようにすることや、使用した場合はできるだけ再利用することだと思います。

~学んだこと、聞いた感想~

マイボトル・マイカップを積極的に使って、プラスチックの使用を減らせば、環境に良いと思いました。どこかに出かける際には、できる限り、水筒を持って行こうと思っています。一人一人の心がけが環境を守ることにつながるということに気が付けました。

~エコreゾートコーディネーターより~

環境省が実施していたマイボトル・マイカップキャンペーンは、2019年から「プラスチック・スマート」としてリニューアル。プラスチックと賢く向き合う、さらに多様なアクション事例が全国に広がっています。 「海洋プラスチックごみからリサイクルした再生樹脂使用のボールペン」や「リユース容器シェアリングサービス」など、発見が沢山のwebサイトは下記からご覧いただけます。皆さんもぜひ自分に合ったものから生活に取り入れてみてくださいね。
環境省 プラスチック・スマート

つながりに育ててもらったから、
恩返しのゴミ拾い

取材した人:Youth記者 松田さん(小学5年)

取材先
むさしの地域つながる会
お名前
鈴木海里さん

「地域の人たちに、自分たちがとてもよくしてもらったので恩返しの気持ちから、この活動を始めた。」こう話したのは、「むさしの地域つながる会」の鈴木海里さん。

「むさしの地域つながる会」は、地元の学生が武蔵野市のゴミ拾いなどの清掃活動をしている会だ。最初は本当に軽い気持ちで始めたそう。活動を始めた当初は、人数が3人ほどしかいなかったが、現在では約30人ほどにもなった。友達同士で始めた活動に、友達の家族、友達の友達、地域の方、と、どんどん仲間が増えていき、活動を知った人たちが積極的に関わってくれるようになっていった。

ゴミなどを落とす人について、どう思っているかを聞くと、「やめてほしい。清掃活動を始めてから、自分でも意識するようになった。」と答えてくれた。

清掃活動は、月に一度を目標にしている。だが、新型コロナウイルスの関係で、今はゴミ拾いの活動があまり出来ていないそうだ。コロナ前は、清掃活動だけではなく、地域の方々を対象にしたクリスマス会などの企画もしていた同会。楽しい反面、会をまとめる難しさや、企画を進め、実際にやってみる苦労なども経験することができたと鈴木さんは語る。ゴミ拾いや活動の企画を通し、自分の成長を実感できることが、モチベーションにつながるのかもしれない。

ゴミ拾いにしても、会の運営にしても、楽しいだけではなく、嫌になることも苦労することも多いという。その活動の原動力について聞くと、鈴木さん自身の人を楽しませたいという気持ちの強さや、共に活動する仲間の存在、そして支えてくれる地域の方々の力が大きいと答えてくれた。まさに、様々な人が関わって、つながって、成り立っている会なのである。

鈴木さんの話からも、地域で様々な団体が清掃活動をしていること知った。この記事を読んだ皆さん、もし清掃活動をしている方を見かけたら、ぜひ話しかけてみてはどうだろうか。清掃活動に参加するきっかけになるかもしれない。

~エコreゾートコーディネーターより~

街を歩くと食べ物や飲み物の容器やたばこの吸い殻など、ポイ捨てされた様々なものを見ますよね。
もちろんポイ捨てをしないことが第一ですが、今回取材に協力いただいた「地域つながる会」さんをはじめ、様々な方がごみ拾いをしてくれて、街がきれいに保たれていることにも目を向けて、機会があれば参加してみるのもおすすめです。
また、世界で問題になっている海洋プラスチックの7~8割が街のごみというデータもあります。ポイ捨てされたプラスチックごみが川を伝って海に運ばれ、細かくなって魚が食べてしまう。さて、その魚を食べるのは…。
使い捨て容器は便利ですが、なるべく減らしていけるような工夫をできると良いでしょう。
海洋プラスチックについてもっと詳しく知りたいかたはこちら
日本財団ジャーナル:【増え続ける海洋ごみ】今さら聞けない海洋ごみ問題。私たちに何ができる?https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2020/43293

歴史のある「クリーンむさしのを推進する会」って
どんな団体?

取材した人:Youth記者 讃井さん(小学6年)

取材先
クリーンむさしのを推進する会
お名前
会長 志賀和男さん

「クリーンむさしのを推進する会」は、武蔵野市で昭和58年に活動を開始したボランティア団体です。会員は約700名ほどいますが、実際に活動されてる人は約200名ほどです。

どんな活動をしているの?

長い年月を経て、今は武蔵野市のゴミを減量することやごみの資源化を目指して、プラスチックゴミのリサイクル促進をはじめ、いろいろな活動をしています。
特にコロナ禍でも続けられている活動は、⓵「落ち葉や生ゴミのたい肥化」と⓶「お茶わんリユース」です。
※プラスチックゴミのリサイクル促進も常時行っています

⓵「落ち葉や生ゴミのたい肥化」って何だろう?

家庭で出る生ゴミをゴミとして出すのではなく、生ゴミを使って畑などで役に立つたい肥に変えることです。各家庭でも簡単にできるように段ボールに腐葉土と米ぬかを入れ、そこに生ゴミを混ぜて、たい肥を作ります。これを家庭で取り入れてもらう活動をしています。既に市内の小学校やクリーンセンターで実施中です。

⓶「お茶わんリユース」って何だろう?

市内の家庭で不要になったお茶碗類を集めて、それを必要な人に譲る活動です。
最近は核家族が増えていて、昔のように沢山のお茶碗がいらなくなっているので、それを集めて必要な人に譲る手助けをして、ゴミを増やさないようにしています。南町コミセンなど、市の各施設で引き取っていて、それを集めて武蔵野市のイベント(青空市や桜祭りなど)で譲渡会を行っています。さくらまつりでは段ボール20箱以上のお茶碗が譲渡されています。

志賀会長の今後の活動目標はなんですか?

・最近は食品ロスが問題になっているので、これからはFood Driveなどに力を入れることも考えています。
・現在メンバーが高齢化しているため、若い人の参加が増えて欲しいです。
・武蔵野市のゴミをみんなで減らしていくことが大事なので、引き続き活動し多くの人に自分たちの活動を知って欲しいと思います。

~インタビューをしてみて~

私の住んでいる武蔵野市で、ゴミ減量のために多くの人がボランティアで活動していることを知ってすごいと思いました。「お茶わんリユース」や「生ゴミたい肥化の活動」は、目に見えてゴミが減り、その上畑や人のために役に立っているので、とても良い活動だと感じました。
でもこれらの存在を私は今まで全く知らなかったので、もっとSNSやネットで発信してくれるといいと思いました。また、私の小学校で、調べ学習や社会の時間でゴミのテーマの解決策として、この会の活動内容を具体的に取り扱ってくれたら、もっとみんなに広まっていいのではないかと思いました。
私は毎月地域のゴミ拾いをするボランティア活動に参加していて、タバコの吸い殻、缶やビンなど、大人が捨てたと思える多くのゴミを拾っていて、悲しくなる時があります。子供のうちからゴミのポイ捨てなどせず、全体のゴミを減らすことの大切さをみんなで意識していくことが大事です。「ゴミをなるべく増やさない、出さない」という心構えを普通に持った大人が、これから増えていくといいなと思います。
最後に、志賀和男会長は優しく丁寧に私にお話ししてくれて、とても楽しくインタビューできました。本当にありがとうございました。

~エコreゾートコーディネーターより~

普段の私たちの暮らしでは、ごみは指定の袋に入れて屋外に出しておけば回収され、私たちのまわりから消えてしまったように思うかもしれません。まず、家庭から出る燃えるごみはクリーンセンターに集められ、燃やされます。燃やされるごみの体積の約1/30、重量で約1/10の灰が残ります。次に、この灰は二ツ塚処分場に運ばれます。しかし、二ツ塚処分場の埋め立てスペースには限りがあるので、灰を埋め立てないように、たくさんの費用やエネルギーをつかい、エコセメントにしているのです。各家庭から集めて運び、クリーンセンターで燃やし、灰を処分場に運び、エコセメント化する、それぞれに手間や費用、エネルギーがかかっています。ですから、ごみの減量はとても重要です。
武蔵野市の家庭から出るごみの量は他の地域と比べて多いのか少ないのか、ごみがどう処理されているのか、ごみとして出しているもののうち、自分なら何をどう減らすことができるか、など考えて取り組んでみませんか。
武蔵野市の一般廃棄物の処理とごみの発生抑制・資源化推進の取り組みのあらましについてはこちら
http://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/gomi_kankyou_eisei/1004885/1004889.html