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第14回むさしの環境フェスタ

むさしのエコrefile(リファイル)プロジェクト

環境に興味のある小学生~高校生のYouth記者が、
プロによる取材ワークショップ(アポの取り方、取材の仕方など)を受講して、
団体や企業の取組を取材するプロジェクトです!
記事は随時追加していきますので、お楽しみに★

個人店だからできること、地域のために、子どものために

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
CAFE&BAR dizzle
住所
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目11−27 PAL吉 3F
電話
0422-27-6225
ホームページ
https://www.aria.co.jp/
お名前
金子海洋(かねこひろし)さん

吉祥寺サンロード商店街のビル3FにあるCAFÉ&BAR dizzle(ディズゥル)。落ち着いた雰囲気の店内は、全席電源付き・freeWifiも備えるリモートワーカーにも嬉しいお店。カレーやローストポークが人気メニュー。コロナ禍でスタートした子ども食堂の取組が注目を集めています。「自分たちにできることをしているだけ」と話すスタッフの一人、金子さんに現在の取組や今後の活動について伺いました。

dizzleさんでは環境問題についてどんな取り組みをされていますか?

食材を無駄にしないってことは普段からとても意識しています。飲食業って経済活動と環境問題の両立という面では、すごく相性がいいと思うんです。経費を削減しようとすると、食材費を抑えようと思うから、野菜くずはまかないに回そうとか、無駄のないメニュー構成にしようとか、そういう考え方になってくる。エコだからそうしているっていうよりも、もったいないから、無駄をなくそうと思って工夫していくと自然とそうなっていく感じですね。個人店だからできることかもしれないです。小回りのいい食材の使い方ができるのは、個人店の強みですね。

dizzleさんでは「子ども食堂」を運営されていると聞きました。どうして始められたんですか?

もともとは、吉祥寺の個人店が集まるグループを立ち上げたことがきっかけです。(参照:キチコネ)大手のチェーン店に押されていた街の現状を変えようと思って、商店街の枠も超えて街や地域を個人店から盛り上げることを目的に立ち上げたグループです。オリジナルのクラフトビールを作ったり、様々な企画をしています。吉祥寺って、繁華街なのに、そのすぐ隣に住宅地が広がっている、少し変わった街なんですよね。駅前の繁華街と住んでいる人との距離がすごく近い。だから、地域の人のため、住んでいる人のために何かやらないと、そもそも商売が成り立たない。コロナ禍なのに人出が多いって報道された時もありましたが、実感は全くなかったです。地域の人が必要最低限で来ていた感覚です。そのグループで予定していたイベントや活動がコロナの影響で全て中止になって、後々やろうかなと思っていた「子ども食堂」をまずやることになった、っていうのが始まりです。

子ども食堂の料理は無料で提供されているとのことですが、活動を支援して下さる方や団体もいらっしゃるのでしょうか?

基本的には、お店の食材と子ども食堂用の食材は別に調達しています。仕入れの際に、安くなっている食材をついでに買うことが多いです。感覚的にはまかないの延長なのでお店の料理で使わなかった野菜の余りを使ったり、安い食材を調達してコストを抑える工夫をしています。有難いことに、フードパントリーをされているNPO法人『サラダボウル』さんや、吉祥寺で大人の学び場を提供している『BeyondLabo』さん、個人の方でもお店の常連さんから、これまで食材の寄付をいただきました。子ども食堂を始めたことをアナウンスした時に、皆さんが気付いて声をかけてくださって。お米50㎏とか、地元で穫れた野菜とか、頂く食材は様々です。活動を支援して下さる方々の存在は大きいです。武蔵野市で子ども食堂を運営されている団体さんもたくさんいらっしゃるので、団体さんと一緒にやることもありますが、今のところどこかの団体に属すことは考えていません。僕たちの子ども食堂は無料で提供することを前提にしていたり、必要なアクションがすぐに取れることを優先しているので、団体のルールに合致しないこともあります。自分たちにできることを、できるやり方で、自由にやる、がモットーです。

今後の活動について教えて下さい

コロナが明けても子ども食堂は続けようと思っています。他の飲食店から使う予定のない食材を分けてもらったり、自分の店でもやろうかなというような声もいただくようになりました。続けて知ってもらうことが大切だと思います。自分も決して裕福な家庭で育ったわけではなく、金銭面で苦労したこともあります。仕組みはあるのに、利用しないのってもったいないじゃないですか。困窮家庭向けの社会的な援助はたくさんあっても、それを知らないが故に、大変な苦労をしている家庭があるかもしれない。だから、本当に支援が必要な家庭の子どもたちに、来てもらえるように、活動を続けていきたいです。自分達にはネットワークがないから、SNSで発信するくらいしかできないのですが、リツイートしてくれる人がいたり、記事にしてもらったりして、徐々に広まってきたかなと思います。来て下さる家庭は、様々な事情があって困っているので、あまりこちらから限定や制限をせずに、どんどん利用してもらいたいなと思います。金銭的にすごく困っている人はもちろんですが、金銭的にそこまで困窮していなくても、例えばお子さんがたくさんいらっしゃって家事に育児に仕事にとても手が回らなくて、ちょっと助けて欲しい、くらいの方でも全然OKです。そんな風にカジュアルに利用していただける子ども食堂でありたいなと考えています。

~エコreゾートコーディネーターより~

無駄のない食材の使い方を意識しているという金子さんのお話でしたが、国内ではまだまだ「食品ロス」が発生していることも事実です。 全国での、年間の食品ロス発生量は、お店などの「事業系」と呼ばれるものが324万トン、と、皆さんの家庭から出るものが276万トンで、合わせてなんと600万t*¹! これは、国民1人に換算すると毎日お茶碗1杯分の食べ物を捨てていることになるんです。 普段の暮らしの中でも、買いすぎない・残さない事や調理の工夫をしてみたり、(エコクッキング、と検索するとレシピがたくさん出てきますよ。) 外食時、つい頼みすぎないようにしてみるなどの心がけをしてみてくださいね。


*1 平30年:食品ロス量(平成30年度推計値)の公表:農林水産省 (maff.go.jp)

肩ひじ張らず取り組むナチュラルスタイル、
ゆるくつながるエコ飲食コミュニティ

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
株式会社キットゥン(アムリタ食堂・ワラガモ)
住所
〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目17−12
電話
0422-23-1112(アムリタ食堂) 0422-24-9383(ワラガモ)
ホームページ
http://cafeamrita.jp/
お名前
中塚智之(なかつかともゆき)さん

吉祥寺の有名店『アムリタ食堂』と『ワラガモ(藁ウ鴨ニハ福来ル)』の2店を経営する株式会社キットゥン、営業部長の中塚さんに、お店でやっている取組や特徴をお聞きしました。温かく気さくな中塚さん(実は元セパタクロー日本代表のスゴイ方!)の雰囲気をそのまま記事にしました!

お店では食材を無駄なく使うようなメニューを考えているとのことですが、家庭でもマネできるようなコツやレシピはありますか?

(神妙な面持ちの中塚さん)う~ん、そうだなぁ・・・いきなり難しい質問ですね・・・

すみません、質問を変えます。食材を無駄なく使うのって実は手間がかかると思うんですけど、手間をかけてでも無駄なく使う理由や、具体例を教えて下さい。

どの飲食店もそうだと思いますけど、飲食店のコストって大部分が人件費と食材費なんですよね。だから、そこをどうにか削減できないかって考えると、できるだけ食材を無駄なく使おうって意識になります。だから自然とそうなった、っていうのが一番の理由ですかね。具体例で言うと、ネギかな。ワラガモ(鴨しゃぶのお店)ではネギをたくさん使うんです、でも、メインで使う部分って一部で、葉っぱや芯の部分はどうしても余ってしまう。葉の部分は麺料理のトッピングに使ったり、芯の部分はつくねの具として使ったり、お店の中でできるだけ使うようにはしているんですけど、それでも余っちゃう。あるお店が、余りでいいから欲しいっていうから、最後はそのお店で使ってもらうようにしています。

廃油の再資源化にも取り組まれているとお聞きしました、詳しく教えて下さい。

あ~、廃油ね、うん、やってるね。何になるんだったかな、ちょっと確認するね。
(離席してスタッフさんに詳細を確認する中塚さん)
アムリタ食堂では、揚げ物も多いから、2週間で一斗缶くらいの廃油が出るんです。その廃油を回収してもらっていて、お願いしている業者さんの方で精製・加工して車や発電の燃料にしたり、キャンドルや石けんの原料、塗料や肥料・飼料の原料に活用してもらっているようです。

素晴らしい取組ですね!その取組をすることになったきっかけは何だったんですか?

自分が働くようになってから既にそうだったから、きっかけまではわからないんだけど、多分社長かバイトさんが「こんな取組があるから参加しよう」みたいな提案をして、採用されたって感じじゃないかな。うちのお店はバイトさんでもどんどん会社に対して提案することができて、良かったら採用されるんです。他にも、野菜くずを回収してもらって堆肥にしてもらっていたこともありました。循環とかエコとかに興味があるバイトさんも多いからかな、社長がそうしろって言っているわけでもなく、自然と色々取り組んでいる形になっています。

そういえば、その廃油って通常の飲食店ではどんな風に処理するんですか?

一般的には回収業者さんに回収してもらってるんじゃないかな。自分も詳しくないからよく知らないけど。同じ飲食店で、吉祥寺でお店やっている仲間たちもいるんだけど、どういうサービスをしているかとか、どんなクーポン配っているかとか、そういう情報共有はよくしますが、環境に関する取組とか、さっきみたいに廃油をどうやって廃棄しているか、みたいな話って、全然共有したことなかったかもしれないです。さっきのネギの話もそうなんだけど、自分のお店では使えなくて廃棄してしまっていても、別のお店では食材として価値のあるものもあるかもしれない、って思うと、そういう情報も共有する仕組みがあるといいかもしれないですね。余った食材を店頭で安く売ったり、無料で配ったりとか、そういうこともできたらいいなとは思いますが、飲食店として料理を提供している以上、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうこともある。簡単にできることではないな、という感覚です。もっと手軽にできる仕組みができるといいですよね、置いておけば誰かがとっていってくれる、くらいの。

飲食店ネットワーク内で環境への取組を共有する仕組み、すごくいいですね!ぜひやりましょう!

やりたいですね、是非巻き込んでください。皆さんから、こうした方がいいとか、こういうやり方があるとか、教えて欲しいです。

~エコreゾートコーディネーターより

今回のインタビューで話題にのぼった「廃食用油」ですが、UCオイル(used cooking oil)と呼ばれ、国内年間発生量は52~54万トンと推定されています。お店や工場などで出たものはほとんどが回収され、適切に処理をされて家畜の飼料や石鹸、近年では、燃料(バイオディーゼル燃料)になったりしています。割合としては鶏の餌になるものが多く、その餌で育った家畜がまたみなさんのもとに戻って行くサイクルとなっているんだって! ちなみに、家庭で出た油、まさかそのまま排水溝に流してはいませんよね?排水溝に直接油を流すと、下水道管の詰まりや河川や海を汚すことにも繋がるので要注意!古布や新聞紙などにしみこませ、燃やせるゴミで出しましょう。


参考 UCオイルリサイクル|全国油脂事業協同組合連合会(全油連) (zenyuren.or.jp)

CO₂もプラもゼロに
食の第一線企業が目指す「優しい」社会

取材した人:Youth記者 小島さん(中学1年)

取材先
株式会社すかいらーくホールディングス
所在地
〒180-0013東京都武蔵野市西久保 1-25-8(三鷹 第3オフィス)
ホームページ
https://www.skylark.co.jp/
お名前
広報室 北浦麻衣さん

すかいらーくグループが環境を守るために設定した目標はなんですか。

私たちは2030年までに石油由来のプラスチック比率をゼロにし、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにします。既に、テイクアウトや宅配用の全てのカトラリー(スプーン、フォークやナイフなど)の材料を石油由来のプラスチックからとうもろこしを原料としたバイオマスプラスチックに変更しました。2022年からはバイオマスプラスチックからより環境にやさしい間伐材を使った木製に順次変更予定です。また、店舗の照明をLEDに変更し、消費電力をこれまでの8分の1に削減しました。消費電力が削減されればその分CO₂の排出量も抑えることができます。
約3100店舗を展開する食を扱う企業として、環境問題に「いち早く」取り組むことが企業の責任と考えています。

レストランを経営する企業として、食品ロス削減の為に行っていることはなんですか。

食材は余分な在庫を持たず、必要量のみを予測発注できる自社の発注・物流システムを構築しています。
また、お客様が適切な量を選択できるよう、ご飯の量やおかずのみのメニュー選択を可能にしました。ご希望によりお持ち帰り用の「すかいらーくもったいないパック®」を無料で提供しています。
店舗での調理ロスを削減するために、動画や画像を活用した、より分かりやすい従業員用調理マニュアルも作成するなど、食材の仕入れから提供後までのあらゆる工程で食品ロス削減に努めています。

すかいらーくグループが目指す社会像はなんですか。そしてその社会をつくるためには何が必要だと考えていますか。

環境や人に「優しい」社会を目指しています。そのためには、私たち一人一人の意識が大切です。
お客様には、店舗のデジタルメニューブック(注文用タブレット端末)で、すかいらーくのエコ活動についてのビデオを配信しています。
従業員には、社内報で環境問題についての記事を定期的に共有し、意識向上に努めています。
「ストローを使わないようにする」「消費期限を意識して食べるようにする」これまでの日常を少しずつ変えることが優しい社会につながっていくと思います。私たち企業は、そうした社会をつくる使命を持ち取り組んでいきたいと考えています。

~エコreゾートコーディネーターより~

武蔵野市内に本社を構えるすかいらーくホールディングス、なんと年間の来客数は約3億人(!)。多くの人が利用するお店の、おいしく食べてエコにつながるきめ細かな取り組みをご紹介頂きました。話中に出てきた木製カトラリーについて、木材(間伐材)を使うことがなぜ環境にやさしいのか、深堀してみました。
①プラスチックを使わない
これは文中にもあった通りですが、プラスチックは石油原料からできており、こうした化石燃料をエネルギー源にすることで地球温暖化ガ進んでいきます。また、海や河川への流出による漂着ごみやマイクロプラスチックの問題などが話題になっています。
②森を守ることにつながる
植物が育つには太陽の光が必要。森の「混み具合」に応じて木を刈る間伐を行うと地面に光がとどき、下草が育つことで、森にすむ生物の多様性が守られたり、土砂災害の防止になったりします。そんな森林を支える営みの中心に林業があります。近年、海外産の安い木材の輸入されるようになり、木(間伐材を含む)が売れなくなり、国内の森を守ることが難しくなってきています。そのため、「木を使う」ことが重要です。また、森林にはCO₂の吸収という機能があり、この点においても、石油を使った製品と比べて環境へのメリットがあると言えます。
◎武蔵野市でも、森を守る取り組みを行っています。東京の森、武蔵野市の皆さんの飲んでいる水の源でもあります。ぜひみて見てくださいね!
http://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/midori_kouen/1005007/1005023.html

参考|林野庁https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/

東京の森についてもっと知りたい方はこちらもチェック。
TOKYO GROWN|公益財団法人東京都農林水産振興財団

マイボトル・マイカップを心がけて
武蔵野から環境にやさしいくらしを考えよう

取材した人:Youth記者 萩原さん(小学4年)&パパ

取材先
マイボトル・マイカップキャンペーン武蔵野市民の会
お名前
白石さん・一之瀬さん・村井さん

マイボトルマイカップキャンペーン武蔵野市民の会は、2013年から年1回6月最終土曜日に吉祥寺コピスの広場で使い捨て飲料容器の削減のため、マイボトル・マイカップを広めるキャンペーンを行っている。また、給水スポットの設置も取り組んでいる。その他、0123はらっぱ、0123吉祥寺、学校の夏祭りなどイベントに参加して、糖度測定を行い、マイボトルを持ち歩く大切さを知ってもらうきっかけを作っている。

活動を始めたきっかけを教えてください。

東日本大震災で安全といわれてきた原発で事故が起きたことに衝撃を受けました。その時に、電力供給がひっ迫していたことを経験したので、自動販売機に使用されている電気に注目しました。日本の自動販売機は大変な電力を使用すると知り、台数を減らしたいと考え活動しました。しかし、自動販売機が果たす役割などもあったり、台数を減らすことは難しいと感じました。その後、環境省がマイボトル・マイカップキャンペーンを推進していることを知って、武蔵野市でもやってみようと考え、有志の市民の会を立ち上げたことから始まりました。

今まで設置されてきた給水スポットを教えてください。

亜細亜大学、成蹊大学、クリーンセンター、エコreゾートなどに設置してもらいました。なかなか既存の施設に設置するのは難しいので、新しい校舎や建物が建設される際に設置のお願いをしています。

イベントで工夫されたことはありますか?

保護者にもキャンペーンを知ってほしいので、イベントでペットボトルのジュースに含まれる糖度測定を行なっています。
多くの保護者がジュースに糖分がたくさん入っていることに驚いて、ペットボトル入り飲料の購入について、考えを改めることが多いです。

環境のために、これから気を付けていかなければならないことは何ですか?

レジ袋などの、使い捨てプラスチック製品をできるだけ使用しないようにすることや、使用した場合はできるだけ再利用することだと思います。

~学んだこと、聞いた感想~

マイボトル・マイカップを積極的に使って、プラスチックの使用を減らせば、環境に良いと思いました。どこかに出かける際には、できる限り、水筒を持って行こうと思っています。一人一人の心がけが環境を守ることにつながるということに気が付けました。

~エコreゾートコーディネーターより~

環境省が実施していたマイボトル・マイカップキャンペーンは、2019年から「プラスチック・スマート」としてリニューアル。プラスチックと賢く向き合う、さらに多様なアクション事例が全国に広がっています。 「海洋プラスチックごみからリサイクルした再生樹脂使用のボールペン」や「リユース容器シェアリングサービス」など、発見が沢山のwebサイトは下記からご覧いただけます。皆さんもぜひ自分に合ったものから生活に取り入れてみてくださいね。
環境省 プラスチック・スマート

つながりに育ててもらったから、
恩返しのゴミ拾い

取材した人:Youth記者 松田さん(小学5年)

取材先
むさしの地域つながる会
お名前
鈴木海里さん

「地域の人たちに、自分たちがとてもよくしてもらったので恩返しの気持ちから、この活動を始めた。」こう話したのは、「むさしの地域つながる会」の鈴木海里さん。

「むさしの地域つながる会」は、地元の学生が武蔵野市のゴミ拾いなどの清掃活動をしている会だ。最初は本当に軽い気持ちで始めたそう。活動を始めた当初は、人数が3人ほどしかいなかったが、現在では約30人ほどにもなった。友達同士で始めた活動に、友達の家族、友達の友達、地域の方、と、どんどん仲間が増えていき、活動を知った人たちが積極的に関わってくれるようになっていった。

ゴミなどを落とす人について、どう思っているかを聞くと、「やめてほしい。清掃活動を始めてから、自分でも意識するようになった。」と答えてくれた。

清掃活動は、月に一度を目標にしている。だが、新型コロナウイルスの関係で、今はゴミ拾いの活動があまり出来ていないそうだ。コロナ前は、清掃活動だけではなく、地域の方々を対象にしたクリスマス会などの企画もしていた同会。楽しい反面、会をまとめる難しさや、企画を進め、実際にやってみる苦労なども経験することができたと鈴木さんは語る。ゴミ拾いや活動の企画を通し、自分の成長を実感できることが、モチベーションにつながるのかもしれない。

ゴミ拾いにしても、会の運営にしても、楽しいだけではなく、嫌になることも苦労することも多いという。その活動の原動力について聞くと、鈴木さん自身の人を楽しませたいという気持ちの強さや、共に活動する仲間の存在、そして支えてくれる地域の方々の力が大きいと答えてくれた。まさに、様々な人が関わって、つながって、成り立っている会なのである。

鈴木さんの話からも、地域で様々な団体が清掃活動をしていること知った。この記事を読んだ皆さん、もし清掃活動をしている方を見かけたら、ぜひ話しかけてみてはどうだろうか。清掃活動に参加するきっかけになるかもしれない。

~エコreゾートコーディネーターより~

街を歩くと食べ物や飲み物の容器やたばこの吸い殻など、ポイ捨てされた様々なものを見ますよね。
もちろんポイ捨てをしないことが第一ですが、今回取材に協力いただいた「地域つながる会」さんをはじめ、様々な方がごみ拾いをしてくれて、街がきれいに保たれていることにも目を向けて、機会があれば参加してみるのもおすすめです。
また、世界で問題になっている海洋プラスチックの7~8割が街のごみというデータもあります。ポイ捨てされたプラスチックごみが川を伝って海に運ばれ、細かくなって魚が食べてしまう。さて、その魚を食べるのは…。
使い捨て容器は便利ですが、なるべく減らしていけるような工夫をできると良いでしょう。
海洋プラスチックについてもっと詳しく知りたいかたはこちら
日本財団ジャーナル:【増え続ける海洋ごみ】今さら聞けない海洋ごみ問題。私たちに何ができる?https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2020/43293

歴史のある「クリーンむさしのを推進する会」って
どんな団体?

取材した人:Youth記者 讃井さん(小学6年)

取材先
クリーンむさしのを推進する会
お名前
会長 志賀和男さん

「クリーンむさしのを推進する会」は、武蔵野市で昭和58年に活動を開始したボランティア団体です。会員は約700名ほどいますが、実際に活動されてる人は約200名ほどです。

どんな活動をしているの?

長い年月を経て、今は武蔵野市のゴミを減量することやごみの資源化を目指して、プラスチックゴミのリサイクル促進をはじめ、いろいろな活動をしています。
特にコロナ禍でも続けられている活動は、⓵「落ち葉や生ゴミのたい肥化」と⓶「お茶わんリユース」です。
※プラスチックゴミのリサイクル促進も常時行っています

⓵「落ち葉や生ゴミのたい肥化」って何だろう?

家庭で出る生ゴミをゴミとして出すのではなく、生ゴミを使って畑などで役に立つたい肥に変えることです。各家庭でも簡単にできるように段ボールに腐葉土と米ぬかを入れ、そこに生ゴミを混ぜて、たい肥を作ります。これを家庭で取り入れてもらう活動をしています。既に市内の小学校やクリーンセンターで実施中です。

⓶「お茶わんリユース」って何だろう?

市内の家庭で不要になったお茶碗類を集めて、それを必要な人に譲る活動です。
最近は核家族が増えていて、昔のように沢山のお茶碗がいらなくなっているので、それを集めて必要な人に譲る手助けをして、ゴミを増やさないようにしています。南町コミセンなど、市の各施設で引き取っていて、それを集めて武蔵野市のイベント(青空市や桜祭りなど)で譲渡会を行っています。さくらまつりでは段ボール20箱以上のお茶碗が譲渡されています。

志賀会長の今後の活動目標はなんですか?

・最近は食品ロスが問題になっているので、これからはFood Driveなどに力を入れることも考えています。
・現在メンバーが高齢化しているため、若い人の参加が増えて欲しいです。
・武蔵野市のゴミをみんなで減らしていくことが大事なので、引き続き活動し多くの人に自分たちの活動を知って欲しいと思います。

~インタビューをしてみて~

私の住んでいる武蔵野市で、ゴミ減量のために多くの人がボランティアで活動していることを知ってすごいと思いました。「お茶わんリユース」や「生ゴミたい肥化の活動」は、目に見えてゴミが減り、その上畑や人のために役に立っているので、とても良い活動だと感じました。
でもこれらの存在を私は今まで全く知らなかったので、もっとSNSやネットで発信してくれるといいと思いました。また、私の小学校で、調べ学習や社会の時間でゴミのテーマの解決策として、この会の活動内容を具体的に取り扱ってくれたら、もっとみんなに広まっていいのではないかと思いました。
私は毎月地域のゴミ拾いをするボランティア活動に参加していて、タバコの吸い殻、缶やビンなど、大人が捨てたと思える多くのゴミを拾っていて、悲しくなる時があります。子供のうちからゴミのポイ捨てなどせず、全体のゴミを減らすことの大切さをみんなで意識していくことが大事です。「ゴミをなるべく増やさない、出さない」という心構えを普通に持った大人が、これから増えていくといいなと思います。
最後に、志賀和男会長は優しく丁寧に私にお話ししてくれて、とても楽しくインタビューできました。本当にありがとうございました。

~エコreゾートコーディネーターより~

普段の私たちの暮らしでは、ごみは指定の袋に入れて屋外に出しておけば回収され、私たちのまわりから消えてしまったように思うかもしれません。まず、家庭から出る燃えるごみはクリーンセンターに集められ、燃やされます。燃やされるごみの体積の約1/30、重量で約1/10の灰が残ります。次に、この灰は二ツ塚処分場に運ばれます。しかし、二ツ塚処分場の埋め立てスペースには限りがあるので、灰を埋め立てないように、たくさんの費用やエネルギーをつかい、エコセメントにしているのです。各家庭から集めて運び、クリーンセンターで燃やし、灰を処分場に運び、エコセメント化する、それぞれに手間や費用、エネルギーがかかっています。ですから、ごみの減量はとても重要です。
武蔵野市の家庭から出るごみの量は他の地域と比べて多いのか少ないのか、ごみがどう処理されているのか、ごみとして出しているもののうち、自分なら何をどう減らすことができるか、など考えて取り組んでみませんか。
武蔵野市の一般廃棄物の処理とごみの発生抑制・資源化推進の取り組みのあらましについてはこちら
http://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/gomi_kankyou_eisei/1004885/1004889.html

地域密着、
イトーヨーカドーだから出来ること

取材した人:PRプロジェクト いわみん・海里

店名
イトーヨーカドー武蔵境店
住所
〒180-0023 東京都武蔵野市境南町2丁目2−20(東館)
電話
0422-31-2111
ホームページ
https://blog.itoyokado.co.jp/shop/083/
お名前
株式会社イトーヨーカ堂 武蔵境店管理統括マネージャー 五十嵐孝太郎さん

武蔵境にある大規模チェーン店、イトーヨーカドー。このお店を利用している消費者の約八割が地域住民という、地元から愛されているお店です。インタビューを受けていただいた、イトーヨーカドー武蔵境店管理統括マネージャー、五十嵐孝太郎さんはとても温厚な方で、親しみやすいイトーヨーカドーのイメージと重なる印象を受けました。今回の取材では、現在行っている環境への取り組みや今後の活動について伺いました。

環境への取組みを行う理由を教えて下さい。

第一に、世界の環境問題への意識が変化したこと、特にコロナ禍での消費者の生活が変わったことがあげられます。そして、会社としての社会貢献の意識もあります。全国で営業をしているセブン&アイ・ホールディングスグループだからこそ、地域や社会をより良くしよう、という発想が生まれました。

具体的にどんな活動をされてますか?

今までにサンゴ礁保全への募金やコロナ関連で苦しんでいる方たちへの募金を行ってきました。また、ペットボトルやトレイ回収なども行っています。「いつものお店で社会貢献を。」をキャッチコピーに、お客様が気軽に活動に参加できる形を大切にしています。また、コロナ禍で時短営業を余儀なくされ、マイナス面も当然ありましたが、環境の面から言えば節電につながったのは良かった面と言えます。さらに、お客様にエコバッグをご利用頂くようご協力してもらうことでレジ袋の数が減ったので、レジ袋を燃やす時にでる二酸化炭素の削減になりました。

サイトで「循環型農業」という言葉を見かけました。詳しく教えてください。

当店の野菜売り場の販売期限が切れてしまった青果物が、どこにいってしまうのかご存じでしょうか?実は、廃棄せず堆肥にリサイクルし、当グループが運営するセブンファームという農場で使われているんです。セブンファームで収穫された野菜がまた売り場に並べられ、お客様のもとに届きます。この流れを「循環型農業」と呼び、2008年からこの取組を続けています。

食品残さのリサイクルループ
食品残さのリサイクルループ
引用:セブン&アイグループのESG

様々な取組をされていますが、広報はどうやってされているのですか。

まずは、フードロスのポップがあります。武蔵野市環境部と提携し、フードロスのポップを制作、売り場に掲示しています。また、小学校や中学校などで、環境に関する授業イベントを開催しています。生徒の方々から「回収したペットボトルはどうなるんですか?」といった問題を深掘りする質問や、「こんな商品はどうですか?」といった環境配慮型の新商品のアイディアを頂いたりと、私たちにとっても、学びや気付きが得られる大切な活動になっています。

広報の面では課題もあります。回収したペットボトルをボールペンやTシャツへリサイクルする活動を続けているのですが、まだまだ認知度が低いと感じています。今現在あるアプリや公式LINEなどを利用し、環境への取組もPRしていきたいと思います。今後は、先述の学校イベントでのアイディアのように、地域の子どもたちの発想を商品化するプロジェクトなども考えています。皆さんの生活の場だからこそ、一緒に連携しながら様々な活動をしていきたいです。それが環境のためにもなって、地域を盛り上げることにもつながったら素晴らしいですよね。

最後に、五十嵐さんからコメントを頂きました。

「地域のお客様に愛されるお店として、これからもよろしくお願いします」
取材を行った私たちも、地元のお店がこのような環境への意識を持っていることに、勇気づけられました。皆さんも、身近なところにある環境への取組みに、目を向けてみてはいかがでしょうか。

~エコreゾートコーディネーターより~

今回インタビューしたイトーヨーカドーを運営する(株)セブン&アイHLDG.のホームページでは、以下のような記述があります。
“セブン&アイHLDGS. は、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みである「国連グローバル・コンパクト」の10原則を支持し、その実現のために本業を通じてCSR活動に取り組んでいます。”
多くの企業が取り組むCSRとは何でしょうか。これは、corporate social responsibilityの頭文字をとった略称で、「企業の意思決定及び事業活動が、社会と環境に及ぼすインパクトに対する責任」のことです。
実際の取組みは様々な分野に広がり、一言では言い表せませんが、その一部を今回のインタビューでご紹介頂きました。
大きなお店、会社でも私たちは一人ひとりの従業員の方の応対や実際の売り場を通じて、そのお店や会社を感じています。逆に言えば、会社やお店の考え方を具現化しているのは、一人一人の従業員ともいえるでしょう。
次にお店に行くときには、今回のお話を頭に置いてお店をみて見ると、それまでとは違うことを感じるかもしれませんね。インタビューを受けて頂いた五十嵐さんも、お店でいろいろ準備されたりしていて、お目にかかることがありますよ!

子供と一緒に通いたいお店

取材した人:PRプロジェクト ゆうり・とっちー

店名
yomo-羊毛-
住所
〒180-0006 東京都武蔵野市中町3丁目4−4 武蔵野ビューハイツ F号室
電話
0422-36-4063
ホームページ
https://youmoucafe.business.site/
お名前
店長 鈴木さん

三鷹駅北口徒歩13分の小さなカフェ。野菜たっぷりの食事、手作りおやつ、フェアトレードの珈琲、紅茶などが楽しめる。店長の鈴木さんにお話しを伺いました。

お店の特徴を教えてください。

普段は喫茶店として営業していますが、たまにお花や編み物のレッスンのイベントを開催しています。初めは、会社帰りにふらりと寄れるようなお店を目指していましたが、子供が生まれてからは、子供連れにも優しい店でありたいと思いや気づきが増え、お店作りを行っています。最近隣の公園(中央通り公園)が新しくなって、お子様連れが増えたので、子供連れも入りやすいスロープや、ベビーシートの取り付けもしました。気軽に利用してもらえたら嬉しいです。スロープができたことでいろいろな方が入りやすくなっています。

エコや環境について考えはじめ取り組もうと思ったきっかけはなんですか?

以前勤めていた会社のそばの代々木公園で開催されていたアースデイマーケットに参加し、野菜やフェアトレードのことを知ったのがきっかけです。環境に優しいのは勿論、美味しいと感じました。以前から喫茶店をやりたいとは考えていて、喫茶店を始めよう思った時に素材として環境を考えているものを使えたらと思いました。
そこから色々なお店を調べ、今も入荷している国分寺にあるろばやさんというフェアトレードや自然栽培を取り扱うコーヒー屋さんを見つけました。

フェアトレードや有機栽培を取り扱う国分寺ろばやのコーヒー、店内でも販売しています。
フェアトレードや有機栽培を取り扱う国分寺ろばやのコーヒー、店内でも販売しています。

「フェアトレードとは」
途上国で生産している原材料となるものや、商品を適正な価格で継続的に買取り、買い手である先進国での販売価格に織り込むことで通常のものより高くなっても買ってもらえるようにすることで途上国の方々に支援できる仕組み。
日本で言う身近な例としてチョコレートやコーヒー豆などにマークがついている商品が多く支援しやすい。

地産地消の取り組みやこだわっているメニューについて

お店を始めたときは遠くの野菜を取り寄せていましたが、途中からは地元の食材を使うようになるべくしています。地元の食材は、JAの新鮮館や友好都市の野菜を取り扱っている麦わら帽子さんや直売所などで野菜を購入しています。
他にも、武蔵野市には、個人店の八百屋さんが残っているのでそちらで購入することもあります。調味料やコーヒー・紅茶は自然食品店で購入したものをを使っています。
特に牛乳は、群馬の東毛酪農さんの低温殺菌のノンホモジナイズドという脂肪の均質化をしていない牛乳を使っています。ヨーロッパでは低温殺菌の牛乳が主流みたいです。東毛さんは地元の草を刈って牛に食べさせています。
日本では日持ちがしないという理由で使っているところが少ないですが、yomo-羊毛-では美味しくて紅茶によく合うので使っています。メニューに使われている生クリームと牛乳は東毛酪農さんのものです。
お客様からも、『安心できる』とよく言われます。個人で作っていて添加物を入れていないので安心できるというのはあると思います。

地域とのイベントなどを通しての気づきや反応はありますか?

何年か前に三鷹の北口マップや、マルシェイベントにお誘い頂いてから、普段お店の中にいるので外に出ることで気分が変わり、お客さんとのやりとりが中と外では違ってお互いに楽しく交流できたり、普段は1人でやっていることもあり誰かと何かをするのはいいなと思いました。
最初は、帽子のアトリエAtelier Bobine (アトリエ・ボビン)さんを中心に三鷹駅北口のお店が一緒にイベントやマップを制作されていて、そこで声をかけて頂いて参加することになりました。だんだん外に出ることで知り合いも増えてきて、武蔵野市出身ではないけれど、地元感を感じられるようになりました。外でyomo-羊毛-さんと声をかけられることも増えました。
イベントを通して、お店自体とのコミュニケーションがあり、お互い認識することができます。ハモニカ三鷹ができたときに中で開催したのが最初で、近くにいるけどゆっくりしゃべる機会がなかった近所のお店の人と仲良くなって話すようになったり、お客さん以外との交流もありました。
お客さんを取り合うような関係ではなく、お互いに紹介し合う関係ができていると思います。マルシェに参加しているお店のお客さんが来てお互いに紹介して、そこで気に入ってもらってお店に来てくれたり、yomoでやっているお花のイベントでお世話になっているお花屋さんに行ってくれるようになった人やお店同士のお客さんとの話題も広がります。

武蔵野市の環境とエコへの取り組みや子供に伝えたい活動はありますか?

武蔵野市はエコreゾートも、クリーンセンターも綺麗で楽しい印象です。
私もよく子どもを連れて行ったり、エコマルシェに参加させて頂いたりして、馴染み深い場所です。エコreゾート1階の工作ができるコーナーも廃材が沢山あって大人も夢中になれるところが魅力的です。個人だと再利用しようって気にならないような廃材も、リサイクル資源として置いているから、選ぶのも楽しいです。
武蔵野市に住み始めた時は、ゴミの分別が厳しいな、という印象でした。でもそれだけ意識の差があるんだなと考えるようになって、なるべく使い捨てのものを使わないようにしようとか、ストローを使わないようにしようとか、考えるきっかけになったと思います。今の若い世代の子たちにとっては、それが当たり前になってきてますよね、私よりも詳しいんじゃないかと思います。
そんな話もゆっくりコーヒーでも飲みながら、お店でできるといいですね。

~エコreゾートコーディネーターより~

yomoさんでも取り入れている「地産地消」は、私たちにもできる環境への取り組みの一つです。「地産地消」は、地元で獲れる農産物を消費(購入)することです。
地元で獲れる農産物は輸送距離が短いので、車や飛行機などで輸送する必要がなく、輸送する際に排出する二酸化炭素を減らし、エネルギーの節約にもなり、環境への負荷を少なくすることができます。
このように環境のことを考えて、商品を選び、消費することを「エシカル消費」ともいいます。自分のできることからはじめてみませんか?

人にも環境にも
優しいカフェでホッと一息

取材した人:PRプロジェクト hinako・moe

店名
yacore(ヤコア)
住所
〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1丁目5−5
営業時間
11:00~ 21 :00 ※営業時間 変更の可能性有 。 インスタグラム でご確認ください。
お名前
マネージャー 新藤 昂也さん

2021年 11 月 、吉祥寺駅から徒歩6分の場所に「yacore」がオープンしました。 yacoreは環境・社会・人にやさしいプラントベースのカフェ 。 yacore の マネージャー である新藤さんにお話を聞きました。

yacoreで提供されているメニューはすべてプラントベースの料理です。プラントベースとは何ですか。 またヴィーガンとはどのように違うのでしょうか。

プラントベースとは、健康と環境保全のために 「植物由来のものを意識して生活に取り入れる」価値観 とyacoreでは定義しています。あくまで、「植物性の食品を積極的に取り入れる」価値観なので、はちみつや卵・乳製品を食べることもあります。ですが、yacoreでは、肉、魚、卵・乳製品、そしてはちみつなどは使用しないようにしています。
一方、ヴィーガンは 健康、環境保全 、そして 動物愛護のために、「植物性の食品・製品しか食べない、身に着けない 」価値観のことだと考えています。はちみつや卵・乳製品を食べることも、革製品を身に着けることもしません。
「何かをしない」ではなく、「積極的に取り入れる」ことを 大切にしたいと思ったので、プラントベースという言葉を使っています。

プラントベースの魅力を教えてください。

1つ目は、 からだにやさしいところです。 健康に良い理由は、 植物由来のものを積極的に摂取し、動物性食品の摂取量を減らすことで、カロリーや脂質の過剰摂取を防ぐことができるからです 。
2つ目が、環境にやさしいところです。 畜産からの温室効果ガス排出量は環境に多大な悪影響を与えることで知られていますが、 植物性の食品は動物性の食品に比べて環境負荷が低いので環境にも良いとされています。
私も、週一日プラントベースの日を設け、動物性の食品を摂らないようにしています 。毎日 プラントベースを実践するのは大変ですが、週1日なら続けることができ、プラントベースの食事の次の日は体が軽く体調も良いです。

y acore はどのような思いから生まれたのでしょうか。

「環境・社会・人」にやさしくできる場所の提供をしたいと 思ったからです。環境配慮への意識はあっても行動に移すことができていない人がたくさんいるのではないかと思っています。
また、 身近にそういった行動をできる場所や一緒に取り組める仲間がいないのではないかと思いました。そういった人たちが環境問題に興味をもつ機会を提供し、継続的に取り組めるコミュニティを創りたいと思い、yacoreは誕生しました。

メニュー紹介

「あの人産スムージー」
規格外やキズが理由で廃棄予定だったフルーツを使用しているスムージー。 ストローはサトウキビでできたものを使用している。他にも有機の材料を使用した飲み物が数多い。
更には、米麹だけで作られた甘酒をベースに数種のスパイスやハーブなどから作られる人工甘味料を使用しないチャイなどもある。

「車麩とココナッツのドーナッツ仕立て」
デザートは、車麩とココナッツのドーナツ仕立て、タルトタタン、豆乳プリン、パヴェショコラの4種類。今回は、車麩とココナッツのドーナツ仕立てを頂いた。車麩がサクサクしていて美味しかった 。

「yacoreバーガー」
定番はyacoreバーガー。特性のソースと大豆ミートが使われている。ほかにも大豆ミートを使用したソースパスタや季節野菜や新鮮野菜を使用したブッタボウル、ファラフェルサンドなどがある。

プラントベースの料理以外に環境に配慮していることはありますか。

ロスフラワーを使った取り組みをしています。yacore には各テーブルに一輪のドライフラワーが置かれています。それは伝票です。知り合いのお花屋さんからコロナの影響で大量のロスフラワーが発生して いると聞き、 ロスフラワーをドライフラワーにし伝票として使うことにしました。

ロスフラワーを使った伝票
ロスフラワーを使った伝票

yacoreの一角には、物販のスペースがあり、環境に配慮した商品が並んでいて、購入することもできます。

環境に配慮した商品
環境に配慮した商品

まだまだできることはたくさんありますが、全てやるためにはコストや労力がかかります。「できることからやってみる」ことを大切にしています。

これからの目標を教えてください。

コミュニティ形成に力をいれていきたいです。yacoreを通して環境問題に興味を持った人が、 仲間とともに環境に配慮した取り組みを継続できるようなコミュニティです。例えば、プラントベースの料理教室の開催をしたり、 農園を運営したりすることをやっていきたいと考えています。
その他にも、日用品の量り売りやファーマーズマーケット、ごみ拾い 、金継教室など様々なことにチャレンジしていきたいです。

取材後記/moe

様々な環境に関するジャンルの事を取り入れ、人や環境への配慮がとても分かるカフェでした。料理や使う食器、品物、販売しているもの全てが環境に繋がっていました。 スタッフの方もとても雰囲気の良い方が多く、本当に環境問題に対して興味があるんだという事がとても分かり、全く環境問題について知らない人でも興味を持つ事が出来ると思いました。
お洒落なカフェから環境について少しでもこれから来る人が興味を持って頂けたら嬉しいです。

取材後記/hinako

プラントベースの食事の提供、 廃材を使ったテーブル 、 ユニバーサルデザインの カトラリーの使用yacoreには環境や人への配慮がたくさん施されています。しかし、 その説明はどこにも見当たりません。yacoreではコミュニケーションにおいて、「押し付けないこと」を大切にし 、 お客さんが興味をもって質問をしてくれたときには説明 するようにしているそうです。
美味しい料理が食べたいと思ってカフェに入ったのに、環境の話ばかりされたら疲れてしま う人もいるかもしれません。
美味しい料理や友達との会話を楽しみながら、 環境や社会にも優しくできるカフェです。ぜひ行ってみてください!

~エコreゾートコーディネーターより~

環境問題は多岐にわたり、また現状もめまぐるしく変化しています。「環境に完璧に配慮する」というのは難しく、なかなか一人では続けられないことだと思います。
そんな中で、無理なく楽しめるプラントベースのメニューを楽しんだり、環境の関心を持つ仲間が見つかることはとても大切なことですね。ロスフラワーを使った伝票の取組も、日ごろから環境について関心を寄せ、アンテナを張っているからこそのアイデアだと感じました。
さりげなく、おしゃれだけれど本質的な取り組みを広げるyacoreさんの今後に注目です。

地産地消で環境に優しい!
旬の野菜を楽しめるお店

取材した人:PRプロジェクト あいの・あい

店名
かっか屋
住所
〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町5丁目9-13
営業時間
毎週火曜日12:00~ 16 :00 ※営業日時変更の可能性有。SNSでご確認ください。
お名前
小林まどかさん

吉祥寺にある隠れ家的存在のおしゃれなカフェ home coffee and food で毎週火曜日にランチ営業をしている、かっか屋。環境にやさしい日替わり定食を味わえます。コロナ禍で、お弁当販売も始めています。是非、訪れる際は容器を持参してみてください!(※容器をお持ち込みの際はお詰めするお時間を頂戴します)それが環境にやさしい行動の第一歩です!そこで今回は、かっか屋の小林まどかさんにお話を伺いました。

かっか屋ではどのような環境の取り組みを行っていますか?

人気の日替わり定食
人気の日替わり定食

例えば、お野菜を買うときにスーパーだとビニール袋やプラ容器で個包装されたものが多いですよね。だからなるべく農家さんのところに直接行って、包装されてない形で 売られているお野菜を買うようにしています。また、こだわりの野菜を地方から直接送っていただく方法もありますが、そうすると輸送に時間やエネルギーも使ってしまうので、私はなるべく自転車で行ける範囲で仕入れられる武蔵野・小金井エリアのお野菜が多くなりますね。

地元の新鮮なお野菜
地元の新鮮なお野菜

いつから地元の産地の野菜を使い始めましたか?

小さい頃から母と一緒にお散歩がてら近くの農家さんに野菜を買いに行っていました。その時に農家さんからお勧めの食べ方を聞いたり、初めての野菜に出会ったり、という思い出があります。自分が母になり、また仕事でも食に携わるようになってより一層地元産のお野菜を選んで使うようになりました。例えば、市販のお弁当には1年中トマトが入ってるものもありますよね。でも私は夏の間しかトマトは入れません。トマトの季節が終わったら紅心大根やあやめカブなどお酢に漬けて赤く発色する野菜を使って彩りを添えています。

季節の野菜にこだわると、同じメニューを出すのは難しくないですか?

いえ、逆に同じ野菜が続いてしまうからこそ、同じ味にしないための苦労があります。例えば冬なら大根や白菜など、毎週同じ顔ぶれになります。そんな時は同じ味付けにならないように、調味料や切り方、 調理法を変えたり工夫しています。

決まったメニューというものは存在しないのですか?

ありません。基本的に毎週違うメニューを出しています。

なぜ地産地消を始めたのですか?

旬のお野菜をお客様に食べていただきたいからです。今はスーパーに行けば1年中季節や産地を問わずどんなお野菜でも買えます。だからこそ、旬の採れたて野菜を味わって欲しいと思っています。いろんな畑を回って、農家さんそれぞれの特徴を自分で体感しながら、その時期に一番おいしいものを提供できるようにしています。

料理の際にはどのような工夫をしていますか?

ランチプレートでは香の物も含めて4~5種類の野菜惣菜を盛り合わせています。野菜の味を生かしながらそれぞれの食感や味付けが重ならないように工夫しています。基本的に日本の家庭料理をベースにしているため「さしすせそ」の調味料をメインに使いそこに自家製梅干しやスパイスを利かせて単調にならないようにしています。 (さ:砂糖・し:塩・す:酢・せ:醤油・そ:味噌)

自分で調味料を作っていらっしゃるのですか?

味噌を作っています。毎年作る梅干しで梅醤油や梅みそも作ります。梅を作る時に出来る副産物の梅酢はドレッシングにしたり、野菜を漬けてお漬物にしたり様々な使い道があります。梅干しは捨てるところがなく、本当に優秀な日本の保存食ですね。

自家製のお味噌
自家製のお味噌

なぜ添加物を使わないことにこだわっているのですか?

まずは身体にとって安心・安全なものを提供したいからです。なるべく野菜本来の味が生きるようにシンプルな味付けにしたいと思っているので、保存料や甘味料などが入っている市販のドレッシングやタレなどは使わないようにしています。

お弁当販売で、環境に配慮していることはありますか?

1 つはフードロスを避ける為に事前の予約をお願いしています。また可能なお客様には容器をご持参頂いたり、過剰な包装はしないようにしています。お弁当箱は紙製のものと通常よりCO₂排出量を削減できるバイオプラスチックの2 つを用意しています。よくお寿司屋さんやお弁当の仕切りに使われているプラスチックバランの起源である「ハラン」という葉っぱを切って、お弁当に使うなど、なるべくプラスチック製品を使わないように心がけています。

彩りが鮮やかなお弁当
彩りが鮮やかなお弁当

今後取り組んでみたい活動・挑戦はありますか?

まだ始まったばかりですが、調味料の量り売りのお店をつくるプロジェクト(量り売りの店 野の)に参加しています。私はそのシステムをとてもエコだと感じています。例えば、醤油やみりん、味噌などは一度買うと使い切るのが大変ですよね。しかし量り売りなら、試してみたい調味料を好きな量で買うことが出来ます。原料の違いはもちろん、作り手や産地によってもこんなに味が違う!と興味も持ってもらえる良い機会だと思っています。それと、今までは当たり前だった「パッケージ化された商品を買う」、という生活から、「持参した容器に入れて買う」生活にすることでどのくらいのゴミが減らせるのか楽しみでもあります。

お弁当に使われているハラン・小林さん
お弁当に使われているハラン・小林さん

~エコreゾートコーディネーターより~

お話の中で出てきた地元産の野菜を販売する直売所は、市内に40箇所あり、旬で立派な農産物をゲットすることができます。おいしさはもちろん、輸送に係るエネルギーや、包装容器を減らせることを意識してらっしゃる様子は、是非ともお手本にしたいですね。手作りの梅干しやお味噌で、副産物まで使いこなす。旬の野菜から今日のレシピを考える。エコreゾートもそんな地球に優しいお店の取り組みに学び、手作りの方法や調味料の買い方を見直すきっかけを広めていければと思います。