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第14回むさしの環境フェスタ

むさしのエコrefile(リファイル)プロジェクト

環境に興味のある小学生~高校生のYouth記者が、
プロによる取材ワークショップ(アポの取り方、取材の仕方など)を受講して、
団体や企業の取組を取材するプロジェクトです!
記事は随時追加していきますので、お楽しみに★

個人店だからできること、地域のために、子どものために

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
CAFE&BAR dizzle
住所
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目11−27 PAL吉 3F
電話
0422-27-6225
ホームページ
https://www.aria.co.jp/
お名前
金子海洋(かねこひろし)さん

吉祥寺サンロード商店街のビル3FにあるCAFÉ&BAR dizzle(ディズゥル)。落ち着いた雰囲気の店内は、全席電源付き・freeWifiも備えるリモートワーカーにも嬉しいお店。カレーやローストポークが人気メニュー。コロナ禍でスタートした子ども食堂の取組が注目を集めています。「自分たちにできることをしているだけ」と話すスタッフの一人、金子さんに現在の取組や今後の活動について伺いました。

dizzleさんでは環境問題についてどんな取り組みをされていますか?

食材を無駄にしないってことは普段からとても意識しています。飲食業って経済活動と環境問題の両立という面では、すごく相性がいいと思うんです。経費を削減しようとすると、食材費を抑えようと思うから、野菜くずはまかないに回そうとか、無駄のないメニュー構成にしようとか、そういう考え方になってくる。エコだからそうしているっていうよりも、もったいないから、無駄をなくそうと思って工夫していくと自然とそうなっていく感じですね。個人店だからできることかもしれないです。小回りのいい食材の使い方ができるのは、個人店の強みですね。

dizzleさんでは「子ども食堂」を運営されていると聞きました。どうして始められたんですか?

もともとは、吉祥寺の個人店が集まるグループを立ち上げたことがきっかけです。(参照:キチコネ)大手のチェーン店に押されていた街の現状を変えようと思って、商店街の枠も超えて街や地域を個人店から盛り上げることを目的に立ち上げたグループです。オリジナルのクラフトビールを作ったり、様々な企画をしています。吉祥寺って、繁華街なのに、そのすぐ隣に住宅地が広がっている、少し変わった街なんですよね。駅前の繁華街と住んでいる人との距離がすごく近い。だから、地域の人のため、住んでいる人のために何かやらないと、そもそも商売が成り立たない。コロナ禍なのに人出が多いって報道された時もありましたが、実感は全くなかったです。地域の人が必要最低限で来ていた感覚です。そのグループで予定していたイベントや活動がコロナの影響で全て中止になって、後々やろうかなと思っていた「子ども食堂」をまずやることになった、っていうのが始まりです。

子ども食堂の料理は無料で提供されているとのことですが、活動を支援して下さる方や団体もいらっしゃるのでしょうか?

基本的には、お店の食材と子ども食堂用の食材は別に調達しています。仕入れの際に、安くなっている食材をついでに買うことが多いです。感覚的にはまかないの延長なのでお店の料理で使わなかった野菜の余りを使ったり、安い食材を調達してコストを抑える工夫をしています。有難いことに、フードパントリーをされているNPO法人『サラダボウル』さんや、吉祥寺で大人の学び場を提供している『BeyondLabo』さん、個人の方でもお店の常連さんから、これまで食材の寄付をいただきました。子ども食堂を始めたことをアナウンスした時に、皆さんが気付いて声をかけてくださって。お米50㎏とか、地元で穫れた野菜とか、頂く食材は様々です。活動を支援して下さる方々の存在は大きいです。武蔵野市で子ども食堂を運営されている団体さんもたくさんいらっしゃるので、団体さんと一緒にやることもありますが、今のところどこかの団体に属すことは考えていません。僕たちの子ども食堂は無料で提供することを前提にしていたり、必要なアクションがすぐに取れることを優先しているので、団体のルールに合致しないこともあります。自分たちにできることを、できるやり方で、自由にやる、がモットーです。

今後の活動について教えて下さい

コロナが明けても子ども食堂は続けようと思っています。他の飲食店から使う予定のない食材を分けてもらったり、自分の店でもやろうかなというような声もいただくようになりました。続けて知ってもらうことが大切だと思います。自分も決して裕福な家庭で育ったわけではなく、金銭面で苦労したこともあります。仕組みはあるのに、利用しないのってもったいないじゃないですか。困窮家庭向けの社会的な援助はたくさんあっても、それを知らないが故に、大変な苦労をしている家庭があるかもしれない。だから、本当に支援が必要な家庭の子どもたちに、来てもらえるように、活動を続けていきたいです。自分達にはネットワークがないから、SNSで発信するくらいしかできないのですが、リツイートしてくれる人がいたり、記事にしてもらったりして、徐々に広まってきたかなと思います。来て下さる家庭は、様々な事情があって困っているので、あまりこちらから限定や制限をせずに、どんどん利用してもらいたいなと思います。金銭的にすごく困っている人はもちろんですが、金銭的にそこまで困窮していなくても、例えばお子さんがたくさんいらっしゃって家事に育児に仕事にとても手が回らなくて、ちょっと助けて欲しい、くらいの方でも全然OKです。そんな風にカジュアルに利用していただける子ども食堂でありたいなと考えています。

~エコreゾートコーディネーターより~

無駄のない食材の使い方を意識しているという金子さんのお話でしたが、国内ではまだまだ「食品ロス」が発生していることも事実です。 全国での、年間の食品ロス発生量は、お店などの「事業系」と呼ばれるものが324万トン、と、皆さんの家庭から出るものが276万トンで、合わせてなんと600万t*¹! これは、国民1人に換算すると毎日お茶碗1杯分の食べ物を捨てていることになるんです。 普段の暮らしの中でも、買いすぎない・残さない事や調理の工夫をしてみたり、(エコクッキング、と検索するとレシピがたくさん出てきますよ。) 外食時、つい頼みすぎないようにしてみるなどの心がけをしてみてくださいね。


*1 平30年:食品ロス量(平成30年度推計値)の公表:農林水産省 (maff.go.jp)

肩ひじ張らず取り組むナチュラルスタイル、
ゆるくつながるエコ飲食コミュニティ

取材した人:PRプロジェクト えりな・ゆみ・ゆか

店名
株式会社キットゥン(アムリタ食堂・ワラガモ)
住所
〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目17−12
電話
0422-23-1112(アムリタ食堂) 0422-24-9383(ワラガモ)
ホームページ
http://cafeamrita.jp/
お名前
中塚智之(なかつかともゆき)さん

吉祥寺の有名店『アムリタ食堂』と『ワラガモ(藁ウ鴨ニハ福来ル)』の2店を経営する株式会社キットゥン、営業部長の中塚さんに、お店でやっている取組や特徴をお聞きしました。温かく気さくな中塚さん(実は元セパタクロー日本代表のスゴイ方!)の雰囲気をそのまま記事にしました!

お店では食材を無駄なく使うようなメニューを考えているとのことですが、家庭でもマネできるようなコツやレシピはありますか?

(神妙な面持ちの中塚さん)う~ん、そうだなぁ・・・いきなり難しい質問ですね・・・

すみません、質問を変えます。食材を無駄なく使うのって実は手間がかかると思うんですけど、手間をかけてでも無駄なく使う理由や、具体例を教えて下さい。

どの飲食店もそうだと思いますけど、飲食店のコストって大部分が人件費と食材費なんですよね。だから、そこをどうにか削減できないかって考えると、できるだけ食材を無駄なく使おうって意識になります。だから自然とそうなった、っていうのが一番の理由ですかね。具体例で言うと、ネギかな。ワラガモ(鴨しゃぶのお店)ではネギをたくさん使うんです、でも、メインで使う部分って一部で、葉っぱや芯の部分はどうしても余ってしまう。葉の部分は麺料理のトッピングに使ったり、芯の部分はつくねの具として使ったり、お店の中でできるだけ使うようにはしているんですけど、それでも余っちゃう。あるお店が、余りでいいから欲しいっていうから、最後はそのお店で使ってもらうようにしています。

廃油の再資源化にも取り組まれているとお聞きしました、詳しく教えて下さい。

あ~、廃油ね、うん、やってるね。何になるんだったかな、ちょっと確認するね。
(離席してスタッフさんに詳細を確認する中塚さん)
アムリタ食堂では、揚げ物も多いから、2週間で一斗缶くらいの廃油が出るんです。その廃油を回収してもらっていて、お願いしている業者さんの方で精製・加工して車や発電の燃料にしたり、キャンドルや石けんの原料、塗料や肥料・飼料の原料に活用してもらっているようです。

素晴らしい取組ですね!その取組をすることになったきっかけは何だったんですか?

自分が働くようになってから既にそうだったから、きっかけまではわからないんだけど、多分社長かバイトさんが「こんな取組があるから参加しよう」みたいな提案をして、採用されたって感じじゃないかな。うちのお店はバイトさんでもどんどん会社に対して提案することができて、良かったら採用されるんです。他にも、野菜くずを回収してもらって堆肥にしてもらっていたこともありました。循環とかエコとかに興味があるバイトさんも多いからかな、社長がそうしろって言っているわけでもなく、自然と色々取り組んでいる形になっています。

そういえば、その廃油って通常の飲食店ではどんな風に処理するんですか?

一般的には回収業者さんに回収してもらってるんじゃないかな。自分も詳しくないからよく知らないけど。同じ飲食店で、吉祥寺でお店やっている仲間たちもいるんだけど、どういうサービスをしているかとか、どんなクーポン配っているかとか、そういう情報共有はよくしますが、環境に関する取組とか、さっきみたいに廃油をどうやって廃棄しているか、みたいな話って、全然共有したことなかったかもしれないです。さっきのネギの話もそうなんだけど、自分のお店では使えなくて廃棄してしまっていても、別のお店では食材として価値のあるものもあるかもしれない、って思うと、そういう情報も共有する仕組みがあるといいかもしれないですね。余った食材を店頭で安く売ったり、無料で配ったりとか、そういうこともできたらいいなとは思いますが、飲食店として料理を提供している以上、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうこともある。簡単にできることではないな、という感覚です。もっと手軽にできる仕組みができるといいですよね、置いておけば誰かがとっていってくれる、くらいの。

飲食店ネットワーク内で環境への取組を共有する仕組み、すごくいいですね!ぜひやりましょう!

やりたいですね、是非巻き込んでください。皆さんから、こうした方がいいとか、こういうやり方があるとか、教えて欲しいです。

~エコreゾートコーディネーターより

今回のインタビューで話題にのぼった「廃食用油」ですが、UCオイル(used cooking oil)と呼ばれ、国内年間発生量は52~54万トンと推定されています。お店や工場などで出たものはほとんどが回収され、適切に処理をされて家畜の飼料や石鹸、近年では、燃料(バイオディーゼル燃料)になったりしています。割合としては鶏の餌になるものが多く、その餌で育った家畜がまたみなさんのもとに戻って行くサイクルとなっているんだって! ちなみに、家庭で出た油、まさかそのまま排水溝に流してはいませんよね?排水溝に直接油を流すと、下水道管の詰まりや河川や海を汚すことにも繋がるので要注意!古布や新聞紙などにしみこませ、燃やせるゴミで出しましょう。


参考 UCオイルリサイクル|全国油脂事業協同組合連合会(全油連) (zenyuren.or.jp)